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現在の市況とTHEOの運用について

2020年に入り、新型コロナウイルスというブラックスワンが市場に現れ、数ヶ月前には誰も想定していなかった投資環境になっています。新型コロナウイルスの収束の見通しや各国政府が進めた都市部ロックダウンなどが及ぼす中長期的な実体経済への影響というのは、専門家の中でも実情をつかみきれていないというのが現状です。

この状況下において、私たちにできることは、市場内で広がる不安や不透明性に目を囚われず、実際に起こっていることに目を向けることだと考えております。

今回は、いま金融市場で起きていることをまとめておりますので、今後の資産運用のご参考になりましたら幸いです。

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2020年の主要株式指数の価格変動のグラフを見てみると、株式市場は、世界的に大幅に下落している中、新型コロナウイルスの発生源であると言われている中国の株式指数(S&P中国500指数)の下げ幅(7.74%)が他主要指数に比べ、小さいことがわかります。

その他には、「THEO AIアシスト」の発動を受けTHEOが保有銘柄内で比重を大きく高めた日本株式(東証株価指数)の下げ幅(-15.63%)に対し、米国株式指数(ダウ工業株30種平均)の下げ幅(-18.00%)やヨーロッパ株式指数(S&Pヨーロッパ350指数)の下げ幅(-25.00%)に比べて小さいことも見受けらます。

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一方、市場混乱時には資産の逃避先とされる金価格が、すでに高水準であった年初に比べ11.88%上昇していること、また、同様に資産の逃避先である米国10年国債のイールドが年初の1.92%から0.64%へ記録的な低金利環境になっていることが不透明性に包まれる現在の市況をよく表しているのではないでしょうか。

しかしながら、世界株式が最安値を付けた、3月24日から4月16日にかけて、主要指数は大幅な回復を見せています。ダウ工業株30種工業平均が22.12%、東証株価指数が12.34%、ヨーロッパ株式が12.85%の上昇と最悪の事態を抜けたのではないかとの見解も一部市場内では広がっています。コロナショックによる株価修正は市場価格に織り込まれ、各国中央銀行による、緊急利下げや市場への流動性供給などかつてない金融刺激策が効果を示しているのではないかと伺われます。

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IMF(国際通貨基金)が今年4月に発表した今後の世界経済の見通しでは、2020年においては世界的に経済成長の失速が見込まれるものの、2021年以降は大幅な成長を記録するとの見解を示しています。

このコロナショックは既存の産業構造に大きな変革を引き起こすものであるということは、皆様も実感しているかと思います。世界中で広まるソーシャル・ディスタンスなどの考え方を受け、人々の物理的な接触を必要とする産業に代わって、インターネットなどを介した物理的な接触を必要としない産業が大幅に活況を呈することが想定されます。
この動きは、産業構造の根本的な変革が必要となるため、短期的には世界経済の成長が失速することは避けられないものだと考えられます。
しかしながら、長期投資家の目線においては、今回のコロナショックを受けてもなお、需要の細りや技術の進歩が止まることはなく、先述のような産業構造の変革をおこしている事実を、世界的に経済の軌道修正をしている結果だと捉えることが肝要です。

この不安や不透明性に包まれたコロナショックの渦中においては、投資目的、また、長期・分散投資の意義を思い出す良い機会ではないでしょうか。
このような、市況において最も避けなくてはならないことは、短期的な市場の上げ下げに惑わされるままに、投資に対して消極的になることだと考えております。

THEOのおまかせ運用では、毎月「リバランス」という機能によって長期投資を前提としたポートフォリオの見直しを行っています。日本にはいくつかのロボアドバイザーサービスがありますが、毎月リバランスを行っているのはTHEOだけです。
※主要ロボアドバイザー提供サービス(WealthNavi、楽ラップ、MSV LIFE、フォリオ)と比較(2019年7月31日時点で各社発表資料よりお金のデザイン調べ)

リバランスとは
運用期間中、市場の動きによって変化してしまった投資配分(THEOの場合はグロース・インカム・イフレヘッジ)を元に戻すこと。ある保有ETFの価格上昇・下落に応じ、価格が相対的に上昇し配分量が目標よりも大きくなったらETFを売却し、価格が下落して配分量が目標よりも小さくなった場合はETFを購入します。

リバランスでは、価格が下落した資産を購入し上昇した資産を売却する傾向があります。要は「安いときに買って高い時に売る」傾向があるということです。
THEOのおまかせ運用では、この機能によってお客さまは何もしなくても、常にターゲットとするポートフォリオ配分が保たれ、市場が回復する時のために準備をしておくことができます。「おまかせ運用」ではこのリバランスを通じ、市場下落後の回復時に恩恵を受けることができます。

また、毎月定期的に積立入金をすることによっても、市場回復時の恩恵を受けることができます。市場が下落した月は(価格の下落により)より多くの株式を購入することができ、かつ相場が回復したときに価格上昇の恩恵を受けられるためです。現在の市況は積み立てを続けて、投資タイミングの分散をしていらっしゃる皆様にとって、同額でより多くのETFを購入できる期間でもあります。

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以前こちらの記事でもご紹介しましたが、人間には合理的な判断をするのは難しく、市場がどのような状況かわからない場合、不安に陥ってしまいます。

投資において、市場の変動や低迷はつきもので、今回のコロナショックのようなことを予測することは非常に困難です。

THEOは、最大30種類以上のETFを組み合わせ、グロース(株式中心)・インカム(債券中心)・インフレヘッジ(実物資産中心)という機能別のポートフォリオを組成することで、徹底的な分散投資を行なっています。
これらのETFをさらに分解するなら、投資先資産(株式、債券、コモディティ、不動産等)のバリエーションは世界86の国・地域にわたり、 最終的な投資対象は11,000銘柄以上という豊富さです。

市場の動きに対し不安に感じることもあるかもしれませんが、THEOのおまかせ運用に任せつつ、市場の一時的な上げ下げに一喜一憂するのではなく、市場のなりゆきを俯瞰して長期的な目線で運用を行っていただくことが良いと私たちは考えています。

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