
【2020年9月】 THEO マンスリーレポート
THEOは、定期的に組入れETFの見直し(リアロケーション)を行います。この「リアロケーション」と、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」が、THEOの自動運用の主な機能となります。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、並びに月初に行ったリアロケーションについてお届けいたします。
※「リアロケーション」「リバランス」の詳細はこちら
※「機能ポートフォリオ」の詳細はこちら
なお、レポートの内容は以下より音声にてお聞きいただけるようになっております。ぜひこちらもご利用ください。※YouTubeで再生されます。
・・・
各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオは米ドルベースで1.90%の下落、円ベースでは2.11%の下落となりました。
9月に入り、日本株式を含むアジア株式は好調であった一方で、欧米においての新型コロナウイルス感染症拡大への懸念が再燃する中、足元において米国主要株式指数を牽引していたハイテク株式が売られ、米国大型成長株式を中心に米国及びヨーロッパ株式市場は下落しました。
地域別の寄与度をみると、米国株式は1.59%、ヨーロッパ株式は0.52%のマイナス寄与であった一方、日本株式は0.36%のプラス寄与となりました。
米国市場の内訳では、特にハイテク株式の利益確定売りの影響を受けた、GAFA=グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルなど巨大IT企業を含む米国大型成長株式が大きく下落し1.07%のマイナス寄与となりました。また、米国中型成長株式は0.08%、P&Gやウォルトディズニなどを含む米国大型バリュー株式は0.44%のマイナス寄与となりました。
その他、中国株式は0.34%のマイナス寄与であったものの、台湾株式は0.13%、インド株式は0.06%のプラス寄与となりました。
9月においては、リアロケーションによるポートフォリオの変更はありませんでした。
2.インカム・ポートフォリオ
インカム・ポートフォリオは米ドルベースで0.02%下落し、円ベースでは0.23%の下落となりました。
9月に入り、世界各国で新型コロナウイルス感染症再拡大への懸念が再燃し、投資家の選好がリスクオフとなりました。それを受け、クレジットスプレッド(国債利回りと社債利回りの格差)が拡大し、リスクの高い債券は総じて不調となりました。
その結果、クレジットリスクの低い債券については好調で米国7-10年国債は0.07%、米国超長期国債は0.10%のプラス寄与となりました。他方で、比較的クレジットリスクの高い、米ドル建て社債は0.05%、米ドル建て短期ハイイールド債券は0.02%、米ドル建てハイイールド債券は0.02%のマイナス寄与となりました。
その他のアセットクラスでは、ユーロが米ドルに対して弱まった影響を受け、世界の国債(米国除く)が0.09%のマイナス寄与となりました。
四半期に一度のリアロケーションでは、米ドル建て社債および米ドル建てシニアローンの組入れ比率を下げた一方で、米国超長期国債と米国短期投資適格社債および米ドル建てハイイールド債券の組入れ比率を上げました。
この結果、ポートフォリオにおける平均デュレーションは7.42年に上昇、ボンドイールド平均は1.97%に減少しました。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
インフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで4.14%下落し、円ベースでは4.35%下落しました。
9月に入り、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響を受け、世界各国の経済活動の鈍化が懸念されたことから、コモディティ市場、特に原油価格が下落しました。株式市場の下落の影響も受け、不動産関連株式も総じて不調となりました。その他には、手元資金需要の高まりから、基軸通貨であるドルが強まり、貴金属も売られることで、金及び銀も下落基調となりました。
その結果、エネルギー関連株式は1.47%、米国不動産関連株式は0.70%、世界不動産関連株式は0.07%のマイナス寄与となりました。その他には、金が0.94%、銀が1.01%の大幅なマイナス寄与となりました。他方で、伝統的なエネルギーである原油は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、需要が低下したものの、太陽光や風力などを含む再生可能エネルギーの需要は堅調であり、クリーン・エネルギー関連株式は0.34%のプラス寄与となりました。
なお、インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比0.12%の上昇、また8月の指数の減少幅は0.1%の下方修正となっております。
9月においては、銀の組入れ比率を下げ、物価連動債の組入れ比率を上げました。
累積収益率
※上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンス及び運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオのものです。モデルポートフォリオは、THEOの運用方針に基づき、弊社が実際に運用しているものです。各機能ポートフォリオは、300万円以上の資産残高となっています。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、配当再投資、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除後で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
・・・
THEOの運用については、「THEOの仕組み」をご覧ください。
運用方針、運用モデルについて、詳しくは、「THEOホワイトペーパー」をご参照ください。
株式会社お金のデザイン
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2796号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会
リスク・手数料の詳細はこちら