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THEOが投資しているETF②:米ドル建て社債ETF

THEOは「おまかせ資産運用サービス」ですが、実際にどのようなETF銘柄を売買しているか、詳しく知りたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような疑問にお応えするため、前回から各機能ポートフォリオで保有しているETFを解説しております。

第一回の記事では、グロース・ポートフォリオに含まれている保有銘柄内で最大の比重を占める米国株式ETFを紹介しました。

第二回の今回は、市場規模が2019年6月末時点で一兆ドル(108兆円)を突破し、株式ETFに次ぐ存在となってきている債券ETFについて、投資するメリットや、具体的にどのような銘柄を保有しているのかをご紹介します。

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債券ETFとは?

そもそも債券とは、国、地方公共団体、企業が資金を調達することを目的に発行する有価証券のことで、例えば国が発行している「国債」や企業が発行している「社債」などがあります。
この債券をさまざま組み入れて作られているETFのことを、債券ETFと言います。

債券は株式等と異なり、満期が定められており、満期になると購入金額が投資家に返金される仕組みとなっています。

これにより、満期までは定期的に利率分の利子を受け取ることができ、また満期には購入金額が投資家に返金されることから、株式と比べるとより安定的に資産運用をすることができると言われています。

では、債券ETFに投資するメリットは何があるのでしょうか?

債券ETFに投資する3つのメリット

まず第一のメリットは多様性です。
これは、ETF全般に共通するメリットなのですが、特に債券ETFの場合、何千もの会社の債券にETFを通して投資しているので、仮に組み入れられている一つの企業が倒産した場合にでも投資家に対するそのダメージは限定的となります。

これにより、非システマティックリスク*に対するリスクヘッジをすることができます。この特性を利用し、債券ETFは、個人による機関投資家レベルの分散投資と、それに伴うリスク管理を可能にします。
*企業個別リスクなどの分散投資によって最小化可能なリスク

第二のメリットは、取引の簡易さと、流動性の高さです。
債券ETFが広まるまでは、債券は売り手と買い手による一対一の取引が行われていました。それに対して、債券ETFを購入する際は市場を通して売買ができるため、世界中どこからでも、取引日であればいつでも売買ができ、従来の債券市場に比べ非常に高い流動性を実現することができます。この特性を利用し、THEOはお客さま一人一人のきめ細かなポートフォリオ管理を行っています。

第三のメリットは、配当の頻度が高いことです。
従来の債券は年に二回配当を支払うのが基本ですが、債券ETFは特性上、配当支払い日が違う債券を多々組み入れています。それにより、債券ETFは毎月配当を支払うこと**が可能なのです。この特性により、定期的に配当収入を得ることができます。
**お客さまの保有されている銘柄によって異なります。

債券ETFに投資するメリット
1:多様性
2:取引の簡易さ、流動性の高さ
3:配当の頻度が高い

今回の記事では、インカム・ポートフォリオの保有銘柄のうち、最大の比重を占める「米ドル建て社債ETF」のご紹介をします。

米ドル建て社債ETFに含まれるETFは?

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2019年11月15日時点※では、インカム・ポートフォリオの米ドル建て投資適格社債には以下の2種類のETFが組み入れられています。

・LQD(米ドル建て投資適格社債ETF)
・IGSB(米ドル建て短期社債ETF)

それではそれぞれのETFについて、詳しく見ていきましょう。

~投資適格社債とは?~
アメリカの株式、債券格付け機関のムーディーズ社、又は、スタンダード・アンド・プアーズ社による格付けによって決められます。ムーディーズ社の基準においては、下記の図のようにBaa以上、スタンダード・アンド・プアーズ社の基準においてはBBB以上のものが投資適格であると決められています。
格付けが高いほど信用力は高くなりますが、利回りは低くなります。

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LQD(米ドル建て投資適格社債ETF)

LQD(米ドル建て投資適格社債ETF)には、満期までの期間が長い(一般的に価格変動のリスクが高い)債券が組み入れられています。
このETFには2,090もの債券が組み入れられています。その中で、金融関連企業は全体の25%を占め、その代表的な企業はJPモルガン、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスなど、米国を代表する世界的な金融機関が多く含まれています。

また、金融関連の債券だけではなく、景気の動向に影響されにくいと見られている、米国薬局大手のCVSや、バドワイザーなどで知られている米国ビール製造業大手のアンハイザー・ブッシュなどの債券も組み入れられています。

その他には、米国通信機関大手のAT&T、ベライゾン・コミュニケーションズ、コムキャストなども含まれています。このETFに組み入れられている債券は、全て上記格付機関により投資適格であると認証された債券となっております。

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IGSB(米ドル建て短期社債)

IGSB(米ドル建て短期社債)は、米国内投資適格社債という特性上、組み入れられている企業はLQDに非常に類似していますが、LQDとは違い、満期までの期間が短いもの(一般的に価格変動のリスクが低い)も組み入れられています。

THEOインカム・ポートフォリオ内では、金利の上げ下げを推測し、それに応じて残存期間をコントロールするためにLQDとともにポートフォリオ内に組み入れられています。

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今回はインカム・ポートフォリオの保有銘柄のうち、最大の比重を占める「米ドル建て社債ETF」のご紹介をしました。

今回ご紹介したETFは、投資適格の債券は利回りは比較的低水準となりますが、倒産するリスクも非常に低いと見られており、長期的に安定した配当を皆様のポートフォリオに供給できることが期待されます。
今後も、お客さまがTHEOで実際に保有している銘柄に対するご理解を深めるお手伝いをしてまいります。

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※時期やお客さま状況によって保有されているETFは異なります
※預かり資産が少額な場合、高価格のETFを低価格のETFに置き換える、あるいは、複数の似たような特性をもつETFを1銘柄に置き換えることにより、お客様の目的に沿ったポートフォリオにしています

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