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米・イラン問題、THEOへの影響は?

2020年も始まったばかりですが、
1月3日、アメリカのトランプ大統領はイランの精鋭部隊のソレイマニ司令官を殺害したと米メディアやツイッターで語りました。

これに伴いイランから報復攻撃も実施されており、米国株式市場、外国為替市場などのマーケットは不安定な動きをしています。

いま起きていること、マーケットの状況、THEOへの影響について、まとめましたので今後の資産運用のご参考になりましたら幸いです。

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1. 何が起きているのか?

時系列で見てみます。

2020年1月3日(金)
米国防総省はトランプ大統領の命令により、イランのソレイマニ司令官を殺害したと発表した。

2020年1月7日(火)
イランはソレイマニ司令官の服喪あけに、米国へ13の報復シナリオを検討していることを発表した。

“「最も弱い手段でも米国には歴史的な悪夢になるだろう」と警告した。”
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54125490X00C20A1EA2000/

2020年1月8日(水)
イラクにある米軍のアサド空軍基地が、イランから十数発の弾道ミサイルの砲撃を受けたと米国防省は発表した。

2020年1月8日(水)
トランプ大統領はホワイトハウスでの演説で、イランへの軍事力行使は望まず、報復攻撃に慎重な立場をみせた。
また、イランも攻撃を事前通告したとされ、両国が軍事的な衝突を避けたという見方が多い。

“「米国人の犠牲者はいない。基地がわずかに打撃を受けただけだ」。トランプ氏は8日の演説でこう強調した。そのうえで「私たちは米国の偉大な軍事力を使いたくはない」と述べた。米国人が被害を受けていないのを踏まえ、経済制裁の強化に乗り出しながらも武力を用いた報復は控える姿勢を示した。”
引用元 :https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54194590Z00C20A1000000/

2.マーケットの状況について

これらの米・イランの動きに反応して、マーケットの動きは不安定になっています。

米国株安、原油価格高騰
株式市場ではリスク回避の行動が強まり、米国株の代表的な指数であるS&P500の先物が下落。
また、ミサイル攻撃の報道を受け安定供給への懸念から原油先物価格は一時急伸し、不安定な動きを続けています。

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円、アメリカ10年国債に資本流入

同様に、為替市場ではドルを売り円を買うリスク回避の動きが強まり、円相場は一時1ドル=107円台まで上昇(8日時点)しましたが、トランプ大統領がイランへの軍事力行使に慎重な姿勢を表明したことを受けて109円台前半(9日時点)まで円安が進みました。

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金価格 高騰
一方で、安全資産である金には資金が流入し、価格は1オンス1,600ドルまで高騰し、2013年以来の高値を記録しました。

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3.THEOへの影響は?

THEOはETF(上場投資信託)を通じて世界中の株・債券・実物資産に投資しており、細かく分解すると投資先は世界86の国・地域、最終的な投資対象は11,000銘柄以上になり、徹底的な分散投資を行うことでリスク低減を図っています。

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安全資産とされる金の価格に連動するETFにもインフレヘッジポートフォリオで投資しているので、今回のように株価が不安定な現状はリスク分散効果が働くことが期待されます。

参考記事

また、THEOはETFをドル建てで投資しているため、円高によって日本円での時価評価額は下落し、円安で時価評価額は上昇します。
アプリやWebの画面で、円とドルの表示を切り替えて確認することができるのでご参照ください。

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米・イラン問題だけでは無く、米中貿易戦争も落ち着いておらず、マーケットに影響する事象は多々あります。
長期での資産運用を考えているのであれば、市場の一時的な上げ下げに一喜一憂するのではなく、市場のなりゆきを俯瞰して見ることが大事です。

具体的なTHEOのパフォーマンスについては「マンスリーレポート」として毎月ブログやメールでお送りしています。本件を含めた1月のパフォーマンスの振り返りについては2月中旬にお送りする予定です。

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