いま、あるべき個人の資産運用とは(2) #THEOの生まれた背景
見出し画像

いま、あるべき個人の資産運用とは(2) #THEOの生まれた背景

THEO[テオ]という資産運用サービスが生まれた背景について、数回のシリーズでお届けしています。
前回は、私たちの置かれている環境には「年金制度」「インフレ」「長寿」におけるリスクがあり、変わっていく環境のなかで個々に合った資産運用が必要である、という内容でした。

今回はより深く「一人ひとりに合った資産運用」についてお話していきます。

※このブログは2016年発行 お金のデザイン 著「ロボアドバイザーの資産運用革命」(一般社団法人金融財政事情研究会) を原案としています。

「機能的」アプローチの資産運用

昔ながらの資産運用サービスは「リスクをとって資産を増やす」という考え方が基本にあり、収入があり資産が増えていく”資産形成ステージ”にいる投資家をターゲットとしていたものが中心でした。しかし、人口動態の変化やそこから生まれたリスクに対応するため、収入があり資産が増えている人だけでなく、例えば退職した人(老後資産の枯渇を防ぐための資産運用)、など多様なニーズに対応する資産運用が必要になります。

多様なニーズに対応する資産運用とは一体何でしょうか。
お金のデザインのアカデミックアドバイザー 加藤康之教授(京都先端科学大学教授・京都大学客員教授)は「機能的アプローチ」が重要であると述べています。

多様な投資家に適した資産運用とは、各個人の多様な目的にあわせた資産運用です。個人の状況によって資産運用に対する目的は多様だからです。
「ロボアドバイザーの資産運用革命」p17

機能的アプローチとは、ノーベル経済学賞受賞者のロバート・マートンが1995年に金融サービス全体に対して提唱した考え方です。
その「機能的アプローチ」を資産運用に応用してみると、従来の「リスク」「リターン」のみを考慮するだけのポートフォリオではなく、個人個人の資産運用の目標に合わせて機能的アプローチを考慮したポートフォリオを構築することが必要になってきます。

ここで加藤教授は機能ポートフォリオの例を示しています。

①リスク資産による成長(ロングターム・グロース・ポートフォリオ)
②インカム資産による安定したキャッシュフローの創出(インカム・ポートフォリオ)
③インフレを回避する資産によるインフレヘッジ(インフレヘッジ・ポートフォリオ)
これからのように機能ごとにポートフォリオを作成して、それぞれのポートフォリオを組み合わせます。
必ずしもこの三つの機能ポートフォリオにこだわる必要はないのですが、多くの人にとって、共通して必要な機能だと考えられます。
「ロボアドバイザーの資産運用革命」p18

たとえば、若い人には多少リスクを取ってでも長期的に見たときの成長を重視し、高齢者であればリスクの低いインカムやインフレヘッジ資産を重視します。各機能の比率を変えることで、その人のライフステージや投資目的に合わせた運用ができるのです。

THEOが採用しているポートフォリオはまさにこの考え方を軸としています。THEOは、グロース・インカム・インフレヘッジの3つの機能(目的)を持ったポートフォリオを、その人に合った配分で運用しています。

画像1

▼参考ブログ

一人ひとりに合ったポートフォリオ構築と、メンテナンスの重要性

THEOで運用をはじめる際には、ユーザーが5つの質問(年齢、年収、金融資産額、いくらからはじめるか、毎月の積立額)に答えると231種類のポートフォリオからユーザーに合ったものを提案しシミュレーションを行います。質問の結果からわかる「年齢」「就業状況」「金融資産額」を元に「グロース・ポートフォリオ」「インカム・ポートフォリオ」「インフレヘッジ・ポートフォリオ」の3つの機能ポートフォリオの割合を決め、ポートフォリオの構築を行なっています。

画像2

上記のブログで詳しく説明されていますが、THEOはユーザーへの質問によって個人の特性を抽出し(プロファイリング)その人に合ったポートフォリオを提案します。その後ユーザーは入金をすればあとはおまかせで自動的に資産運用を行います。

自動的に運用すると言いましたが、THEOはユーザーの代わりに具体的に何をするのでしょうか。
ETFの売買はもちろんですが、もう一つ重要なのは「メンテナンス」です。資産運用をするにあたり、ポートフォリオは定期的に見直しが必要とされます。本の中では、ポートフォリオの見直しをすべきタイミングについて、このように書かれています。

①各投資家の状況(年齢、家族構成、職業、資産など)が変わった場合
②マーケットの状況(資産の期待リターン、リスクなど)が変わった場合
(中略)
さらに、各投資家の状況もマーケットの状況も変わらないにもかかわらず、株価の上昇(あるいは下落)等によってポートフォリオ内の資産配分が当初に最適化したものから乖離してしまう場合もあります。たとえば株価が大きく上がれば株式への配分が当初に比べて高いポートフォリオになってしまっているはずです。この場合も、元の最適なポートフォリオに修正することになります。
「ロボアドバイザーの資産運用革命」p31

最後に述べられている、株価や債券などの価格の上昇・下落によってポートフォリオの割合が変わってしまったとき、元の最適なポートフォリオの割合に戻すことを「リバランス」といいます。

画像3

↑THEOのリバランス例

リバランスはTHEOが行う自動運用のなかでも重要なもので、月一回行っています。市場の日々の動きにより、ユーザーのポートフォリオの割合はどんどん変わっていきます。変わったポートフォリオの割合はそのままにするのではなく、余計なリスクを抑え、また必要なリスクをとるため、元の最適な割合に戻す必要があります。
大きな市場の変化やショックが起きたときには、リバランスを粛々と定期的に行うことが賢い選択であると、加藤教授はブログ「第2のリーマンショックが起きたときの対処法」のなかで述べています。
また、THEOは投資するETFの見直し「リアロケーション」やユーザーの年齢が上がっていくのに合わせて投資配分を見直す「リプロファイリング」など、さまざまなメンテナンスでユーザーの資産運用を安心・円滑なものにしています。

THEOにまかせず自分自身で資産運用をするときにも、同様のメンテナンスは必要です。投資に時間のかけられる方は良いですが、もし多数の銘柄に分散投資をしている場合、忙しい現代人にはその時間や労力を捻出するのは難しいのではないでしょうか。

THEOは、すべておまかせで運用することで、ユーザーの負担を軽減し、空いた時間で人生をおもいっきり楽しんでもらうというコンセプトでできたサービスです。

お金のデザイン アカデミック・アドバイザー 加藤康之教授のコメント

投資と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。

株価が上がりそうな流行りの銘柄を見つけ出してその銘柄に大金を投資をする。うまく行けば短期間に株価は2,3倍になったりして儲けることが出来ます。逆にはずれてしまうと株価は半分になったりして大きく損をしてしまいます。
以上の例は「投資はギャンブルだ」と言われてしまう所以の1つです。もちろん、このような当たりはずれも投資の醍醐味であり1つの側面ですが、もう1つの重要な側面として”長期の資産形成”という地味な分野があります。当たりはずれの派手さはありませんが、長期的に運用して老後の資金などを蓄積するための投資です。超大金持ちは別として、ほとんどの人にとっては後者の方が圧倒的に重要であることは言うまでもありません。

ところで、短期に上がる銘柄を当てるのには理論より洞察力が重要ですが、長期の資産形成ではより科学的になり理論が重要になります。
それは、長期の資産形成では一部の上がる銘柄を当てるということではなく、多くの銘柄に分散投資して外れのリスクを減少させ安定的にパフォーマンスを上げ続けるというリスク管理的なアプローチになるからです。そうなると、一般の人にはややハードルが高くなります。

そのハードルの部分をサポートすることがTHEOの役割になります。
投資家の皆さんに安心して任せて頂けるようにTHEOは日々機能の向上に努めています。

6のコピー-1024x692

加藤康之 アカデミック・アドバイザー
京都先端科学大学教授/東京都立大学特任教授/京都大学客員教授
お金のデザイン研究所所長

東京工業大学修士。京都大学博士。(株)野村総合研究所システムサイエンス部長、海外拠点、野村證券(株)金融工学研究センター長等を経て、同社執行役。2011年に京都大学大学院教授。2019年4月から現職。他に、京都先端科学大学教授、東京都立大学特任教授、京都大学客員教授、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)経営委員、証券アナリストジャーナル編集委員等。著書に「高齢化時代の資産運用手法」、「初心者のための資産運用入門」、「ESG投資の研究」、”The Emergence of ETFs in Asia-Pacific” 等。

・・・

次回より、日本の資産運用の実情と、お金のデザイン創業やTHEOの誕生に込められた想いについて、お話していきます。

株式会社お金のデザイン
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2796号
加入協会:一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会
リスク・手数料の詳細はこちら
おまかせ資産運用サービスTHEO[テオ]の公式note。 金融商品取引法に基づく表示:https://theo.blue/note