新年のご挨拶 〜代表取締役社長より〜
新年、明けましておめでとうございます。旧年中は、弊社サービスをご愛顧頂き、誠にありがとうございました。本年も社員一同、皆さまにご満足頂けるサービスを心掛け邁進してまいります。これまで同様のご愛顧を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
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いま、我々は大きな時代の転換点の中にあります。新自由主義的な資本主義は、格差の拡大や持続可能性の欠如など、その弊害が目立つようになりつつあり、極度に深まった分断によって民主主義は真価を問われています。
また、ロシアによるウクライナ侵攻は安全保障環境を不可逆的に変化させました。資本主義、民主主義、そして安全保障。それぞれが曲がり角に差しかかり、世界に新しい秩序が求められています。
新しい秩序の探求は、各国の国内問題として局所的に完結するものではありません。グローバル化の揺り戻し、地政学的な構造変化、気候変動、そして失われつつある平和の配当など、世界全体で取り組むべき課題に対するアプローチでもあります。
グローバルな視野での合意形成プロセスが求められる一方、先進国は指導力を失い、国際政治における権力の空白が恒常化しつつあります。自ずと多国間連携の枠組みや国際機関への期待(依存)が高まりますが、現状十分に機能しているとは言い切れません。
新しい秩序なきままに、世界の分断多極化が進むこと、近視眼的に大局観なき最適化が重ねられることは、世界経済の拡大を不均一で調和の取れないものにしかねません。
いま世界が抱える最も深刻な懸念材料の一つです。
そして、その懸念は様々な個別のリスクを生み出します。
例えば、新しい経済構造(デジタル経済、グリーン経済)への移行のコスト、グローバル供給システム再構築の遅れ、一次産品価格の高騰、水不足や食糧難、貧困と社会不安の拡大、難民問題、テロの脅威、新興国債務問題、インフレの長期広範化(規模の経済の縮小)、交易条件の悪化、財政負担増加、そして過大な財政金融引き締めによるハードランディングなど、ひとつ一つを取って見ても、その顕在化が社会経済への深刻な打撃となりかねないようなリスクが山積しています。
そうしたなか、IMFは2023年の世界経済成長率を2.7%と予測しています。
米国、欧州を中心に、世界の多くの地域で経済成長の減速が続くとの予測です。中国についても、都市封鎖や不動産部門低迷の影響から大きな加速は期待されていません。
水準自体の低調さもさることながら、上述のような世界全体が直面する大きな課題、そしてそれによって生み出される多数のリスク要因により、世界経済を取り巻く不確実性の高さが目立つ環境と言えるでしょう。
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引き続き世界経済は困難な状況にあり、不確実性の高さが金融市場の見通しを不明瞭にしています。
しかし、長期的な資産形成においては短期的な変動に振り回されることなく、常に「投資の基本」を実践し続けることが大切だと考えています。
・適切なリスク・コントロール
・幅広い資産クラスへの分散投資
・投資タイミングの分散(積立)
・長期投資
THEO[テオ]はまさにこの「投資の基本」を実践するためのサービスです。
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「投資の基本」の実践。それに加えて我々が目指すのは、「お客さまに寄り添う」サービスです。その想いを胸に、お客さまひとり一人のニーズによりきめ細かくお応えするべく、サービスを進化させ続けてまいります。
l 社会課題解決への取り組みに寄り添うサービス(THEOグリーン)
l 保有資産/負債全体に寄り添うサービス(THEOリスク調整機能)
l 老後資金だけではない多様な資産形成に寄り添うサービス(THEOゴール投資)
そして昨年、dポイント利用者に寄り添うサービス(THEO+ docomo)も大きな進化を遂げました。dポイント付与、dカードでのおつり積立、d払い残高入金などの既存機能に加え、dカードでの積立(毎月の積み立て投資)、dスマートバンク(「はたらく貯金箱」への組み込み)をご利用いただけるようになりました。
お金のデザインは本年も社員一同、皆さまのご期待に沿えるサービスの実現を目指してまいります。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、今年一年の皆さまのご多幸をお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。
お金のデザイン 代表取締役社長 山辺僚一
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