マガジンのカバー画像

世界経済を学ぶ「THEO マンスリーレポート」

54
THEOのパフォーマンスについて、なぜ上がったのか?下がった理由は?など、世界中で起きている事象と合わせてTHEOの運用状況を解説。
運営しているクリエイター

#資産形成

相場が不安定な時はどのように行動したらいい?

VIX指数と世界株式の推移昨日のブログでもご案内の通り、8月2日に発表された米国雇用統計が、弱かったことなどから米国経済への懸念が広がり、週明けの日経平均株価指数は4,451円(12.4%)安となりました。この株安は、日本時間夕方から始まった欧州市場、米国市場にも引き継がれ、イギリスの株価指数(FTSE100指数)は2.0%安、米国の株価指数(S&P500指数)は、3.0%安となりました。市場の不安心理を反映するといわれるシカゴ・オプション取引所のボラティリティ指数(VIX

日経平均株価の急落から見る分散投資の重要性について

日経平均株価の急落8月2日(金)の東京株式市場では、日経平均株価が急落し、2,216円(5.8%)安の3万5,909円の終値をつけ、また、本日(8月5日)も、その動きが継続し、さらに4,451円(12.4%)安の3万1458円と更に大きく下落して終了しています。この急落の主な要因としては、①円高の進行と②アメリカ経済の懸念があげられます。 要因①円高の進行 日本銀行は7月31日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加利上げを決めました。一方

先週からの市場の変動とTHEOの分散投資の重要性について

先週からの市場の変動について株式市場は、本年は7月中旬まで、4月を除き、比較的順調に推移してきました。しかし、バイデン政権が中国に対して貿易制限を検討しているとの7月17日の報道などを契機に、半導体関連銘柄などが大きく売られ、また、24日においては、電気自動車大手のテスラ社やグーグルの親会社であるアルファベット社の四半期決算が市場の期待に届かなかったことなどから、さらに株式市場は下落しました。年初から7月16日まで、S&P500種株価指数は、18.8%のリターンを記録してお