先週からの市場の変動とTHEOの分散投資の重要性について
先週からの市場の変動について
株式市場は、本年は7月中旬まで、4月を除き、比較的順調に推移してきました。しかし、バイデン政権が中国に対して貿易制限を検討しているとの7月17日の報道などを契機に、半導体関連銘柄などが大きく売られ、また、24日においては、電気自動車大手のテスラ社やグーグルの親会社であるアルファベット社の四半期決算が市場の期待に届かなかったことなどから、さらに株式市場は下落しました。年初から7月16日まで、S&P500種株価指数は、18.8%のリターンを記録しておりましたが、7月16日から7月25日までで4.7%程度下落しています。
また、為替レートも今月に入り大きな動きをしています。年初においては、140円台であったドル・円レートは、160円を超えて推移していましたが、米国時間7月11日発表の米国消費物価指数のデータからインフレの落ち着きが確認されたことや、同タイミングに行われたと推察される日本政府による為替介入から、円が急騰しました。その後も、数回の介入が推察され、また、日米金利差縮小などからこれまでプロの投資家が行ってきた円を借りてドルで金利を稼ぐ、いわゆるキャリートレードの巻き戻し(反対売買)などが起こり、円高が継続しており、7月25日には一時151円台をつけました。
THEOは、資産形成層のお客さまには、株式を中心として運用を行う機能ポートフォリオへの配分比率が50%を超えるかたちで運用していることが多く、また、THEOのポリシーとして円資産以外への投資を積極的に行っていることから、上記の株式の動き、円高の動きから、今月は厳しいパフォーマンスになっています。
投資タイミングの分散(積立)の重要性
このように市場が荒れている環境の中で、重要なのは、投資のタイミングの分散になります。
THEOの8割近いお客さまには、積立での運用を行っていただいていますが、積立投資は、まさに、投資タイミングの分散を行う手段になります。
資産価格というのは、長い時間をかけて、上がったり下がったりを繰り返しながら成長していきます。もし一定の金額を毎月積み立てていくのであれば、ある時には価格が下がったタイミングで買うことが出来るかもしれません。一方で、ある時には価格が上がってしまったタイミングで買うかもしれません。
下がったタイミングで買えるのであれば、安く、たくさん買えます。一方で、上がってしまったタイミングであれば、高く買うので、少なく買うことになります。
こうして、価格の上がっているときも下がっているときも同じ金額で、決まったサイクルで買い続けることで、購入時の金額を平準化することができ、投資のタイミングによるリスクを分散させることができるのです。
私たちは、世界は長い時間をかけて成長していくものと考えており、資産ごとの分散の重要性も考慮しながら、資産形成層のお客さまには株式中心の機能ポートフォリオの多めの配分を行っております。長い時間を掛けて成長していくのであれば、「積み立て」を使って「安いときはたくさん」「高いときは少なく」買い続けることで着実に資産を形成していくことができるのです。このような市場の大きな動きで不安になることがあるとは思いますが、着実に積立して、資産形成をともに実現できたらと、当社では考えています。
下記の記事では、分散投資の考え方について詳しくご説明しております。ぜひご一読ください。
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運用方針、運用モデルについて、詳しくは「THEOホワイトペーパー」をご参照ください。
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