【2024年6月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート
THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
3つの機能ポートフォリオのうち、長期的に高い成長を目指す、株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +1.09%、円ベースでは +3.39%となりました。
6月の世界株式市場は、まちまちな内容となりましたが、全体としては小幅に上昇しました。米国株式市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)による年内利下げ予測回数が引き下げられましたが、米CPI(消費者物価指数)の伸びが鈍化したことなどを受けて米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に上昇しました。欧州株式市場は、欧州議会選挙の結果を受けてフランスにおける政局不安が高まったことなどから下落しました。日本の株式市場は、月前半は金融政策決定会合への警戒感からほぼ横ばいの推移となりました。金融政策決定会合後は日銀による早期利上げ観測が後退したことなどを受けて円安が進み、株価は上昇しました。中国株式市場は、不動産市場や個人消費の低迷などから下落しました。
為替市場では、日銀の金融政策決定会合にて国債の買い入れ減額について具体的な計画の決定が先送りされたことなどを受けて円安ドル高となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が +1.29%、欧州株式が -0.40%、日本株式が -0.03%となりました。
米国株式の中では大型成長株式が比較的大きなプラス寄与となっています。新興国株式もプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
7月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +1.89%、円ベースでは +4.21%となりました。
このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFのパフォーマンスに対する寄与度では、米国大型成長株式などがプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
7月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
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2.インカム・ポートフォリオ
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで +0.62%、円ベースでは +2.91%となりました。
6月の米国債券市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)による年内の利下げ予測回数が引き下げられましたが、米CPI(消費者物価指数)の伸びが鈍化したことなどを受け、米長期金利は低下(債券価格は上昇)しました。欧州においては、ECB(欧州中央銀行)が利下げを決定したことに加え、欧州議会選挙の結果を受けてフランスにおける政局不安が高まったことなどからドイツの金利は低下しました。日本では、月前半は日銀の金融政策決定会合を控える中、早期利上げ観測が後退し、長期金利は低下しました。その後は円安が急速に進んだことで再び利上げ観測が高まると国内長期金利は上昇し、前月末とほぼ同水準で月末を迎えました。
為替市場では、日銀の金融政策決定会合にて国債の買い入れ減額について具体的な計画の決定が先送りされたことなどを受けて円安ドル高となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度は、米ドル建てモーゲージ証券、米ドル建て投資適格社債などがプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
7月に入ってからリアロケーションを行い、米ドル建てシニアローンの組み入れ比率を下げて、米ドル建てハイイールド社債を組み入れるなどの比率調整を行いました。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで -0.26%、円ベースでは +2.01%となりました。
6月の不動産関連株式は、米国では長期金利が低下したことなどから上昇しましたが、欧州議会選挙を受けた欧州政治情勢への不透明感や、日銀の金融政策正常化への思惑などから米国以外ではやや軟調な推移となりました。原油価格は地政学リスクによる供給懸念などから上昇しましたが、エネルギー関連株式は収益に関する先行き不透明感などから月次では比較的小幅な動きとなりました。貴金属価格は、米ドルが円やユーロなど主要通貨に対して上昇したことなどを背景に下落しました。
為替市場では、日銀の金融政策決定会合にて国債の買い入れ減額について具体的な計画の決定が先送りされたことなどを受けて円安ドル高となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような環境下で、ポートフォリオのパフォーマンスに対するETFの寄与度では、米国不動産関連株式などがプラス寄与となりましたが、インフラ関連株式やクリーンエネルギー関連株式などがマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+0.5%となっています。
7月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
累積収益率
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