【2024年1月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート
THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
3つの機能ポートフォリオのうち、長期的に高い成長を目指す、株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで -0.17%、円ベースでは +4.02%となりました。
1月の世界株式市場は国によってまちまちな内容ながら全体としては小幅に上昇しました。米国株式市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期利下げ観測が後退し、上値が重たい展開となりましたが、下旬は半導体関連企業の好調な決算からハイテク株主導で上昇しました。欧州の株式市場は、上旬はECB(欧州中央銀行)による早期利下げ観測の後退により域内の長期金利が上昇したことを受けて軟調な推移となりました。下旬にはECB理事会でのハト派的な発言から再び早期利下げ期待が高まり、上昇に転じました。日本の株式市場は、海外投資家の大幅な買い越しや新NISA(少額投資非課税制度)による資金流入などを受けて上昇しました。中国株式市場は、景気の先行き不安や不動産市場の低迷を嫌気して下落しました。
為替市場では、FRB高官による利下げ期待をけん制する発言を受けて米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が +0.33%、欧州株式が -0.15%、日本株式が +0.25%となりました。
米国株式の中では大型成長株式が大きくプラス寄与しています。新興国株式は全体としてマイナス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
2月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで -0.48%、円ベースでは +3.71%となりました。
1月の世界株式市場は、個別企業の四半期決算や、マクロ経済指標と金融当局の政策に対する見通しなどを織り込みながら、まちまちな動きとなりました。全体としては米国や日本など先進国が上昇した一方で、中国など新興国は軟調でした。
為替市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)高官による利下げ期待をけん制する発言を受けて米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFもまちまちな結果となりました。米国大型成長株式などがポートフォリオのパフォーマンスに対してプラス寄与した一方で、新興国株式などがマイナス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
2月に入ってからリアロケーションを行い、ポートフォリオ全体のリスクコントロールの観点から、米国株ETFの組み入れ比率の小幅な調整などを行いました。
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2.インカム・ポートフォリオ
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで -0.09%、円ベースでは +4.11%となりました。
1月の米国債券市場では、景気指標が予想以上に好調なことや、FRB(米連邦準備制度理事会)の高官から利下げ期待をけん制する発言などにより、月後半まで金利は上昇(債券価格は下落)傾向となりました。その後、月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)開催にかけて金利は低下し、FOMCでは政策金利の据え置きが決定され、パウエル議長により3月の利下げの可能性が低いとの認識が示されました。欧州でも米国同様、早期利下げ期待が後退し金利は上昇となりましたが、ECB(欧州中央銀行)が政策金利の据え置きを決定し、インフレへの警戒姿勢が和らいでいるとの見方から、金利は低下となりました。日本では、日銀による金融政策決定会合で金融緩和策継続が決定されたものの、今後のマイナス金利解除を含めた政策正常化への期待や米国金利上昇も手伝って長期金利は上昇しました。
為替市場では、FRB高官による利下げ期待をけん制する発言を受けて米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度は、米国短期国債などがプラスとなりましたが、米ドル建て投資適格社債、米ドル建てモーゲージ証券などがマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
2月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで -2.69%、円ベースでは +1.40%となりました。
1月の不動産関連株式は、米国の早期利下げ期待が後退し、長期金利が上昇したことなどから下落しました。エネルギー関連株式は、石油・ガスの精製・販売関連の株価は堅調でしたが、エネルギー設備・サービス関連が軟調な推移となるなど、まちまちな結果となりました。貴金属価格は、米国の金利上昇や米ドル高などから下落しました。
為替市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)高官による利下げ期待をけん制する発言を受けて米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような環境下で、ポートフォリオのパフォーマンスに対するETFの寄与度では、米国不動産関連株式が比較的大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+0.2%となっています。
2月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
累積収益率
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