【2024年5月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート
THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
3つの機能ポートフォリオのうち、長期的に高い成長を目指す、株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +4.16%、円ベースでは +3.82%となりました。
5月の世界株式市場は上昇しました。米国株式市場は、月前半は米CPI(消費者物価指数)の伸びが鈍化したことなどを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待が高まり、上昇しました。その後は利下げに慎重な要人発言が重しとなり、横ばいで推移しました。欧州株式市場は、月前半はECB(欧州中央銀行)による早期利下げ期待などから上昇しましたが、月後半は年内予定の利下げペースが鈍化するとの見方や米国における利下げ開始時期の後退観測などを受けて軟調な値動きとなりました。日本の株式市場は、国内長期金利の上昇や企業の業績見通しが慎重な内容であったことなどを受けて上値が重い展開となりました。中国株式市場は、政府による景気下支え策への期待などから月前半は上昇する場面もありましたが、月後半は下落し、前月末比では小幅な上昇にとどまりました。
為替市場では、政府・日銀による為替介入とみられる円買いから、月初は一時的に大きく円高となりました。その後は米金利の利下げ観測が後退したことなどから円安傾向となり、円はドルに対して前月末とほぼ同水準で月末を迎えました。
米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が +2.47%、欧州株式が +1.00%、日本株式が +0.18%となりました。
米国株式の中では大型成長株式が比較的大きなプラス寄与となっています。(寄与度は米ドルベース)
6月に入ってからリアロケーションを行い、欧州、新興国、米国中型バリュー株などの組み入れ比率を下げて、米国大型成長株、米国大型バリュー株などの比率を上げる比率調整を行いました。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +4.05%、円ベースでは +3.72%となりました。
5月の世界株式市場は、引き続き米国や欧州の利下げ期待の変化に反応する展開となりましたが、月の前半に利下げ期待が高まったことや、一部企業の好決算を受けて米国半導体関連株が堅調だったことなどから全体として上昇しました。
為替市場では、政府・日銀による為替介入とみられる円買いから、月初は一時的に大きく円高となりました。その後は米金利の利下げ観測が後退したことなどから円安傾向となり、円はドルに対して前月末とほぼ同水準で月末を迎えました。
このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFのパフォーマンスに対する寄与度では、北米を除く先進国株式、米国株式などが比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
6月に入ってからリアロケーションを行い、ポートフォリオ全体のリスクコントロールの観点から、米国や米国以外の先進国株式ETFの小幅な比率調整を行いました。
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2.インカム・ポートフォリオ
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで +1.44%、円ベースでは +1.11%となりました。
5月の米国債券市場では、公表された4月のCPI(消費者物価指数)がインフレ圧力の低下を示したことやISM景気指標が予想を下回る水準であったことを受け、長期金利は低下(債券価格は上昇)しました。その後、金融政策への憶測や一部の景気指標が好調であったことなどを背景に金利は上下に変動し、最終的には前月比で低下となりました。欧州においては、ECB(欧州中央銀行)による利下げが意識されるものの、域内での根強いインフレ圧力に対する懸念から金利は若干の上昇となりました。日本では、主に早期の利上げ観測や月の後半での米国金利上昇なども手伝って、長期金利は大幅上昇となりました。
為替市場では、政府・日銀による為替介入とみられる円買いから、月初は一時的に大きく円高となりました。その後は米金利の利下げ観測が後退したことなどから円安傾向となり、円はドルに対して前月末とほぼ同水準で月末を迎えました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度は、米ドル建て投資適格社債、米ドル建てモーゲージ証券などがプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
6月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで +3.91%、円ベースでは +3.58%となりました。
5月の不動産関連株式は、米国では長期金利が低下したことなどから上昇しましたが、日本では長期金利が上昇したため下落しました。エネルギー関連株式は原油価格が下落したことを受けて石油・ガス関連株が軟調な推移となりましたが、クリーンエネルギー関連株は月を通して堅調でした。貴金属価格は、米国の金利低下と米ドルがユーロなど主要通貨に対して下落したことなどを背景に上昇しました。特に銀が大幅に上昇しています。
為替市場では、政府・日銀による為替介入とみられる円買いから、月初は一時的に大きく円高となりました。その後は米金利の利下げ観測が後退したことなどから円安傾向となり、円はドルに対して前月末とほぼ同水準で月末を迎えました。
このような環境下で、ポートフォリオのパフォーマンスに対するETFの寄与度では、米国不動産関連株式やインフラ関連株式などが比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+2.5%となっています。
6月に入ってからリアロケーションを行い、主にリスクコントロールの目的から米国物価連動債の組み入れ比率を下げて、米国1-3年国債を組み入れるなどの比率調整を行いました。
累積収益率
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