直近の株式市場と投資スタンスについての考え方
ジャクソンホール会議後の株式市場について
米国株式市場は、ダウ平均株価指数で8月26日に3%超の下落となりました。
これは、注目されていた米国ワイオミング州ジャクソンホールで開かれた経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)での米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長による講演の影響になります。
ここでジャクソンホール会議について少し触れておきましょう。
ジャクソンホール会議とは、全米でも有数のリゾート地であるワイオミング州ジャクソンホールにおいて、毎年8月末に世界各国から中央銀行総裁や政治家、学者などが集い世界経済や金融政策について議論を交わす経済シンポジウムです。歴代のFRB議長がこのジャクソンホール会議を重要な政策発表の場として活用しており、ここでの発言が市場に大きな影響を与えることもあり、毎年注目されています。
そのジャクソンホール会議での講演のなかで、FRBパウエル議長は、利上げについて「ここでやめることはない」、高インフレへの対策を「やり遂げるまでやり続ければならない」と表明し、継続的な利上げを示唆しました。
金利を上げることはインフレ対策にはなりますが、借り入れコストが上がるため企業は資金調達負担が増し、住宅ローンの上昇などにより家計にも影響を及ぼし、経済を冷やす効果もあり、株式市場は下落しました。
分散投資の重要性
このように相場が不安定な状況下では、幅広い資産に対する分散投資を長い目で見ながら続けていくことが、資産を形成していく上で必要になってきます。
THEOのポートフォリオは、長期的に高いリターン獲得を目指す株式を中心とした「グロース・ポートフォリオ」、リスクを抑え安定的かつ着実なリターンの獲得を目指す債券を中心とした「インカム・ポートフォリオ」、物価変動から資産価値を守ることを目指す「インフレヘッジ・ポートフォリオ」という3つの目的別の機能ポートフォリオを組み合わせ、投資資産を広く分散させています。
また、投資対象の分散以外に「時間の分散」も重要です。
資産価格は、長い時間をかけて、上下動を繰り返します。こうした動きに対しては一定の金額を定期的に投資する『積立』が非常に有効です。THEOでは、これまでも積立による時間の分散をお客さまにオススメしてきました。
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もし一定の金額を毎月積み立てていくのであれば、今回のように価格が下がったタイミングであれば多くの量を買うことができるのでお得です。一方で、価格が上がってしまったタイミングで買うこともあるでしょう。その時も積立額は一定なので、価格が高い時には買う量が少なくなります。
長い時間をかけて積立を行っていけば、安くたくさん、高く少なく、買い続けることで、どんどん資産が蓄積されていきます。これを時間分散効果といい、資産を成長させていくうえで『積立』は非常に有効な投資方法になります。
今回のような市場の急落は、決して珍しいことではありません。相場の上がり下がりに一喜一憂することなく、時間分散(=積立)を行いながら、資産形成を継続していきましょう。
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