【2023年10月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート
THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
※「リアロケーション」「リバランス」の詳細はこちら
※「機能ポートフォリオ」の詳細はこちら
・・・
各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで -3.00%、円ベースでは -1.49%となりました。
10月の世界株式市場は下落しました。米国株式市場は、堅調な米景気を背景に米長期金利が上昇したことや、中東情勢不安を受けて下落しました。欧州の株式市場は、経済の悪化や金利高止まりへの懸念から下落しました。日本の株式市場は、世界株式市場に伴って下落しました。中国株式市場は、主要指標が底打ちとなり景気回復の兆候が見られるものの、不動産市場の低迷を嫌気して下落しました。
米ドルは、上旬に円に対して軟調に推移しましたが、その後は堅調な米経済を背景に米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどから再びドル高基調となり、前月末よりドル高水準で月末を迎えました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が -1.82%、欧州株式が -0.34%、日本株式が -0.17%となりました。
米国株式の中では米国大型バリュー株式のマイナス寄与が大きくなりました。新興国株式も全体的にマイナス寄与となっています。(寄与度は米ドルベース)
11月に入ってからリアロケーションを行い、インド株式の組み入れ比率を下げて、新興国、欧州、太平洋地域の比率を上げるなどの比率調整を行いました。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで -2.89%、円ベースでは -1.38%となりました。
10月の世界株式市場は、米国において金融引き締めが長期化するとの見通しが広がったことや、欧州および中国における景気減速懸念、パレスチナを実効支配するハマスとイスラエルの間の紛争による中東情勢不安などから下落しました。
米ドルは、上旬に円に対して軟調に推移しましたが、その後は堅調な米経済を背景に米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどから再びドル高基調となり、前月末よりドル高水準で月末を迎えました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも下落しました。パフォーマンスへの寄与度としては、組み入れ比率の高い米国株式のほか、北米を除く先進国や新興国など全体的にマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
11月に入ってからリアロケーションを行い、ポートフォリオ全体のリスクコントロールの観点から、米国株ETFの組み入れ比率の小幅な調整などを行いました。
おまかせ資産運用でESG投資ができる「THEOグリーン」についてはこちら
2.インカム・ポートフォリオ
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで -0.83%、円ベースでは +0.72%となりました。
10月の米国債券市場では、中東情勢の緊迫により金利が低下する場面もありましたが、9月の製造業景気指数や小売売上高などの景気指標が堅調であったことを背景に金利高止まり観測が強まり、長期金利は上昇となりました。欧州においては、ECB(欧州中央銀行)の金融引き締め姿勢や米国長期金利の上昇を受けて、域内金利への上昇圧力は強く、景気への先行き懸念や中東情勢を受けて月後半に上昇傾向は和らいだものの、金利は高位で推移しました。日本では、同様に中東の地政学リスクの高まりの一方で、米国長期金利の上昇や月末の金融政策決定会合での金融緩和策修正の決定により、長期金利は上昇となりました。
米ドルは、上旬に円に対して軟調に推移しましたが、その後は堅調な米経済を背景に米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどから再びドル高基調となり、前月末よりドル高水準で月末を迎えました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度は、米ドル建て投資適格社債、米ドル建てモーゲージ証券などが比較的大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
11月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで -0.52%、円ベースでは +1.03%となりました。
10月の不動産関連株式は、米国において高金利が長期化するとの見通しが広まったことなどから下落しました。原油価格は、パレスチナを実効支配するハマスとイスラエルが戦争状態となったことを受けて供給不安から一時上昇しましたが、その後は世界経済の減速懸念などから下落しました。これを受けてエネルギー関連株も下落しています。パレスチナ情勢の緊迫化を受けてリスク回避的な資金が貴金属市場に流入し、特に金価格が上昇しました。
米ドルは、上旬に円に対して軟調に推移しましたが、その後は堅調な米経済を背景に米国の長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことなどから再びドル高基調となり、前月末よりドル高水準で月末を迎えました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような環境下で、ポートフォリオが保有するETFのパフォーマンスへの寄与度では、金、銀がプラスとなりましたが、その他の米国不動産関連株式、エネルギー関連株式などがマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+2.3%となっています。
11月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
累積収益率
・・・
THEOの運用については、「THEOの仕組み」をご覧ください。
運用方針、運用モデルについて、詳しくは「THEOホワイトペーパー」をご参照ください。