【2024年2月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート
THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
3つの機能ポートフォリオのうち、長期的に高い成長を目指す、株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +3.77%、円ベースでは +5.91%となりました。
2月の世界株式市場は上昇しました。
米国株式市場は、堅調な米国雇用統計などを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)による早期利下げ観測が後退しましたが、半導体関連企業の好調な決算からハイテク株主導で上昇しました。欧州の株式市場は、ECB(欧州中央銀行)による早期利下げ期待が後退しましたが、米国株の上昇を好感して上昇しました。日本の株式市場は、米国ハイテク株の上昇や国内企業の資本効率改善期待などから上昇し、日経平均株価は34年ぶりに最高値を更新しました。中国株式市場は、政府による景気刺激策への期待や春節での個人消費が好調だったことを受けて上昇しました。
為替市場では、米国雇用統計等の堅調な経済指標を受け、FRBによる早期利下げ観測が後退し、米国の長期金利の上昇によって日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が +2.75%、欧州株式が +0.28%、日本株式が +0.35%となりました。
米国株式の中では大型成長株式が大きくプラス寄与しています。新興国株式も全体としてはプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
3月に入ってからリアロケーションを行い、日本とメキシコの組み入れ比率を下げて、インドと欧州の比率を上げるなどの比率調整を行いました。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +4.11%、円ベースでは +6.26%となりました。
2月の世界株式市場は、米国の早期利下げ観測が後退し、金利が上昇したことが嫌気されましたが、経済がソフトランディングするとの期待や、人工知能関連銘柄の好業績を背景にハイテク関連株が上昇したことなどから概ね堅調な展開となりました。
為替市場では、米国雇用統計等の堅調な経済指標を受け、FRBによる早期利下げ観測が後退し、米国の長期金利の上昇によって日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも上昇しました。ポートフォリオのパフォーマンスに対する寄与度では、米国大型成長株式などが比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
3月に入ってからリアロケーションを行い、ポートフォリオ全体のリスクコントロールの観点から、米国以外の先進国の組み入れ比率を若干下げて、米国大型成長株の組み入れ比率を若干上げるなどの比率調整を行いました。
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2.インカム・ポートフォリオ
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで -0.84%、円ベースでは +1.21%となりました。
2月の米国債券市場では、景気指標が好調なことや、消費者物価指数がインフレ率の低下傾向の鈍化を示したことなどで、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期利下げ観測が後退し、金利は上昇(債券価格は下落)傾向となりました。欧州では、サービス価格の高止まりや、米国の早期利下げ観測後退などを背景に金利は上昇となりました。日本では、月前半、欧米の金利上昇に伴い国内金利も上昇する場面もありましたが、2023年10-12月期のGDP成長率が2四半期連続でマイナスとなったことで、今後のマイナス金利解除を含めた政策正常化への期待が後退し月後半で金利は低下しました。
為替市場では、米国雇用統計等の堅調な経済指標を受け、FRBによる早期利下げ観測が後退し、米国の長期金利の上昇によって日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度は、米ドル建てシニアローンなどがプラスとなりましたが、米ドル建て投資適格社債、米ドル建てモーゲージ証券などがマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
3月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで +0.57%、円ベースでは +2.65%となりました。
2月の不動産関連株式は、米国では経済のソフトランディング期待などから上昇した一方で、日本では下落するなど、国によってまちまちな結果となりました。エネルギー関連株式は、原油価格が中東の地政学リスクによる供給懸念などから上昇したことを受けて堅調に推移しました。貴金属価格は、米国などの経済指標、主要国の金融当局者の発言、中東情勢などを織り込みながらの方向感に欠ける展開となり、金、銀ともに前月末と概ね同水準で月末を迎えました。
為替市場では、米国雇用統計等の堅調な経済指標を受け、FRBによる早期利下げ観測が後退し、米国の長期金利の上昇によって日米金利差が拡大したことなどからドル高基調となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような環境下で、ポートフォリオのパフォーマンスに対するETFの寄与度では、米国不動産関連株式や米国エネルギー関連株式がプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+1.1%となっています。
3月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
累積収益率
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