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【2024年9月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート

THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。

毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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最高投資責任者による9月の振り返り

お金のデザイン 取締役CIO(最高投資責任者)
スチュワートボックス マット

イギリス出身、ケンブリッジ大学数学修士。1999年、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・ジャパン)に入社。2009年マネージング・ディレクター。科学的アクティブ株式運用部門にて、日本株式の銘柄選択モデルの開発・運用及び株式定量運用(クォンツ)全般を統括。2018年3月お金のデザインに入社し、2019年3月に執行役員 投資プラットフォーム責任者、2019年12月に同取締役に就任。2022年7月より現職。

9月は中央銀行の動向や政治的展開を受け、8月と同様に多くの市場にとって不安定な月となりました。 
FRB(米連邦準備制度理事会)はインフレ低下と失業率の上昇を理由に9月18日に0.50%利下げしました。さらに、ECBも0.25%の利下げを行い、中国は消費、不動産、株式市場を支援する政策を発表しました。 株式市場は前向きに反応し、ほとんどの市場が上昇しました。金利低下は債券や不動産にとってもプラスでしたが、投資家の将来の利下げペースへの懸念などから、上昇は限定的でした。 
為替市場では、米国の利下げにより、米ドルが多くの通貨に対して下落しました。日本では、自民党総裁選の影響などから不安定な動きとなりましたが、前月末対比で円高ドル安となりました。   
米国大統領選挙や中東の地政学的状況と同様に、世界経済の見通しも依然として不透明です。このような環境においては、投資家にとって分散投資と長期的な見通しが最も効果的なアプローチであると考えます。

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各機能ポートフォリオの月間運用状況

1.グロース・ポートフォリオ

3つの機能ポートフォリオのうち、長期的に高い成長を目指す、株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +2.19%、円ベースでは +0.40%となりました。

9月の世界株式市場は、まちまちな内容となりましたが、全体としては上昇しました。
米国株式市場は、月前半は経済指標の悪化などから米国景気への不安が高まり、下落しました。月後半はFOMC(米連邦公開市場委員会)において0.5%の利下げが決定し、ソフトランディングへの期待などから株価は上昇しました。欧州株式市場は、米国の景気先行き不安などを受けて月前半は下落しましたが、月後半は米国で利下げが決定し、景気回復への期待から株価は上昇しました。日本の株式市場は、月前半は米国の景気後退懸念や円高の進行に伴い下落しました。月後半は再び円安となったことなどを受けて株価は上昇に転じましたが、月末に石破氏が自民党総裁選で勝利したことが嫌気されて大きく下落しました。中国株式市場は、当局による金融緩和策の発表などを受けて月後半に大きく上昇しました。

為替市場では、月前半はFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待から円高ドル安が進み、ドル円レートは一時139円台となる場面もありました。FOMCでは0.5%の利下げが決定されましたが、会合後におけるパウエル議長の発言から利下げペースの鈍化が観測されたことや、自民党総裁選で高市氏が有力候補となったことなどから円安に転じました。月末は石破氏が自民党総裁選で勝利したことを受け、再び円高となり、前月末対比で円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が +1.45%、欧州株式が +0.07%、日本株式が -0.05%となりました。

米国株式の中では大型成長株式が比較的大きなプラス寄与となっています。新興国株式もプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)

10月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。

「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ

グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +2.60%、円ベースでは +0.81%となりました。

9月の世界株式市場は全体として上昇しました。米国で4年半ぶりに利下げが決定され、利下げ幅も0.5%だったことなどから米国景気の先行きへの懸念が後退し、中国では金融緩和策や不動産市場支援策などが発表されたことなどから一部投資家がリスクを積極的にとる姿勢が見られました。ただし、日本株は為替が円高となったことなどから月次で下落しています。

為替市場では、月前半はFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待から円高ドル安が進み、ドル円レートは一時139円台となる場面もありました。FOMC(米連邦公開市場委員会)では0.5%の利下げが決定されましたが、会合後におけるパウエル議長の発言から利下げペースの鈍化が観測されたことや、自民党総裁選で高市氏が有力候補となったことなどから円安に転じました。月末は石破氏が自民党総裁選で勝利したことを受け、再び円高となり、前月末対比で円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFのパフォーマンスに対する寄与度では、新興国株式が比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)

10月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。

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2.インカム・ポートフォリオ

安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで +1.25%、円ベースでは -0.51%となりました。

9月の米国債券市場は、月前半は軟調な雇用統計やISM製造業景気指数を受けて利下げ期待が高まり、米長期金利は低下(債券価格は上昇)しました。FOMC(米連邦公開市場委員会)では利下げが決定されましたが、会合後のパウエル議長の発言からハト派の印象が薄れていたことから利下げペースが鈍化するとの見方が強まり、金利の低下幅は縮小しました。欧州においては、月初は景気後退懸念から域内の金利が低下しました。ECB(欧州中央銀行)は利下げを決定しましたが、追加利下げに対する慎重な姿勢を継続したため、月後半はもみ合う展開となりました。日本においては、米金利の低下に伴って国内長期金利は低下しました。月末は自民党総裁選で石破氏が勝利したことを受けて金利は上昇し、月間の低下幅を縮小しました。

為替市場では、月前半はFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待から円高ドル安が進み、ドル円レートは一時139円台となる場面もありました。FOMCでは0.5%の利下げが決定されましたが、会合後におけるパウエル議長の発言から利下げペースの鈍化が観測されたことや、自民党総裁選で高市氏が有力候補となったことなどから円安に転じました。月末は石破氏が自民党総裁選で勝利したことを受け、再び円高となり、前月末対比で円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

3.インフレヘッジ・ポートフォリオ

物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで +2.81%、円ベースでは +1.03%となりました。

9月の不動産関連株式は、米国や欧州で利下げが行われたことなどを背景に上昇しました。エネルギー関連株式は、値動きの荒い展開となりましたが、上旬に産油国の減産幅縮小見通しや米国や中国の景気の先行きに対する不透明感などを背景に原油価格が大きく下落したことなどから月次ではマイナスとなりました。貴金属価格は、金利の低下やドル安などを受けて堅調に推移しました。

為替市場では、月前半はFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待から円高ドル安が進み、ドル円レートは一時139円台となる場面もありました。FOMC(米連邦公開市場委員会)では0.5%の利下げが決定されましたが、会合後におけるパウエル議長の発言から利下げペースの鈍化が観測されたことや、自民党総裁選で高市氏が有力候補となったことなどから円安に転じました。月末は石破氏が自民党総裁選で勝利したことを受け、再び円高となり、前月末対比で円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

このような環境下で、ポートフォリオのパフォーマンスに対するETFの寄与度では、米国不動産関連株式、金などがプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)

インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比-2.9%%となっています。

10月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。

累積収益率

※ 上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンスおよび運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。

THEOの運用については、「THEOの仕組み」をご覧ください。
運用方針、運用モデルについて、詳しくは「THEOホワイトペーパー」をご参照ください。

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