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【2024年8月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート

THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。

毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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最高投資責任者による8月の振り返り

今月からTHEOの最高投資責任者、スチュワートボックス マットによる運用のコメントを追加いたしました。

お金のデザイン 取締役CIO(最高投資責任者)
スチュワートボックス マット

イギリス出身、ケンブリッジ大学数学修士。1999年、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・ジャパン)に入社。2009年マネージング・ディレクター。科学的アクティブ株式運用部門にて、日本株式の銘柄選択モデルの開発・運用及び株式定量運用(クォンツ)全般を統括。2018年3月お金のデザインに入社し、2019年3月に執行役員 投資プラットフォーム責任者、2019年12月に同取締役に就任。2022年7月より現職。

8月は経済ニュースを受けて投資家のセンチメントが急激に変化したため、多くの市場にとって不安定な月となりました。
月初には、米国の雇用統計と製造業景況感指数が弱かったことから、米国経済のハードランディングに関する懸念が高まり、多くの株式市場と商品市場が下落しました。国債価格は上昇しましたが、リスクの高い社債は下落しました。しかし、月後半には米国の堅調な小売り統計やインフレ圧力の鈍化を受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)が9月に利下げするとの期待が高まったことなどから株式市場等は大幅回復しました。
為替市場は、米国の利下げの可能性が高まったことに反応し、米ドルは多くの通貨に対して下落しました。
現時点での世界経済や地政学の不確実性のレベルを考えると、少なくとも米国経済の見通しが明確になるまでは、今後も8月と同様にボラティリティが急上昇する可能性があります。このような環境では、分散投資と長期的な見通しに立つことが投資家にとって最も効果的なアプローチであると考えています。

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各機能ポートフォリオの月間運用状況

1.グロース・ポートフォリオ

3つの機能ポートフォリオのうち、長期的に高い成長を目指す、株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +2.16%、円ベースでは -0.43%となりました。

8月の世界株式市場は値動きの荒い展開となりましたが、全体としては月間で上昇しました。米国株式市場は、月前半は雇用統計の悪化などを受けて米国の景気後退懸念が高まり、下落しました。その後CPI(消費者物価指数)が鈍化したことなどから、利下げ期待が高まるとともに景気後退懸念が和らぎ、株価は上昇しました。欧州株式市場は、米国の景気後退懸念などを受けて月前半は下落しましたが、月後半は米国株式の持ち直しにつれて上昇しました。日本の株式市場は、月前半は米国の景気後退懸念や日銀による利上げなどを受けて急落し、日経平均株価の一日の下げ幅が過去最大となる場面もありましたが、その後は円高が一服したことや米国株式の上昇などに伴い上昇しました。中国株式市場は、景気への不透明感などを背景にまちまちな内容となりましたが、香港や本土における金利低下への期待などから香港ハンセン指数は上昇しました。

為替市場では、7月末に日銀金融政策決定会合にて利上げが決定された一方で、米国において金融当局による利下げ期待が高まったことなどから、米ドルは月初に141円台まで円高ドル安が進みました。その後は、日銀副総裁によるハト派の発言などを受けて円安方向で推移しましたが、月後半はもみ合いの展開となりました。前月末対比では円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が +1.47%、欧州株式が +0.49%、日本株式が +0.11%となりました。

米国株式の中では大型・中型のバリュー株式やヨーロッパ株式が比較的大きなプラス寄与となっています。新興国株式は若干のプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)

9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。

「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ

グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +2.33%、円ベースでは -0.27%となりました。

8月の世界株式市場は、月初に米国雇用統計が予想を下回る内容だったことなどから米国景気の先行き不透明感が広がり大幅に下落しました。しかし、その後はインフレ鎮静化や景気の底堅さを示す指標が発表されたことや、9月に米国で利下げが行われるとの見方が広がったことなどから上昇し、全体としては月間でプラスとなりました。

為替市場では、7月末に日銀金融政策決定会合にて利上げが決定された一方で、米国において金融当局による利下げ期待が高まったことなどから、米ドルは月初に141円台まで円高ドル安が進みました。その後は、日銀副総裁によるハト派の発言などを受けて円安方向で推移しましたが、月後半はもみ合いの展開となりました。前月末対比では円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFのパフォーマンスに対する寄与度では、北米を除く先進国株式が比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)

9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。

おまかせ資産運用でESG投資ができる「THEOグリーン」についてはこちら

2.インカム・ポートフォリオ

安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで +1.43%、円ベースでは -1.15%となりました。

8月の米国債券市場では、雇用統計の悪化による米景気後退懸念やCPI(消費者物価指数)の鈍化などを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待が高まり、米長期金利が低下(債券価格は上昇)しました。欧州においては、月初は米景気の後退懸念から域内の金利が低下しましたが、懸念が緩和されると金利は低下前の水準まで値を戻しました。その後は、前月に引き続きECB(欧州中央銀行)が追加利下げに対して慎重な姿勢であるとの見方などから小幅な動きとなり、前月末とほぼ同水準で月末を迎えました。日本では、月初に米長期金利の低下や株価の急落などを受けて国内長期金利は低下し、その後はほぼ横ばいで推移しました。

為替市場では、7月末に日銀金融政策決定会合にて利上げが決定された一方で、米国において金融当局による利下げ期待が高まったことなどから、米ドルは月初に141円台まで円高ドル安が進みました。その後は、日銀副総裁によるハト派の発言などを受けて円安方向で推移しましたが、月後半はもみ合いの展開となりました。前月末対比では円高ドル安となりました。
この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度は、米ドル建て投資適格社債、米ドル建てモーゲージ証券などがプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)

9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。

3.インフレヘッジ・ポートフォリオ

物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで +2.70%、円ベースでは +0.09%となりました。

8月の不動産関連株式は、米国や欧州において金利低下観測が高まったことなどを背景に上昇しました。エネルギー関連株式は、米国や中国などの景気指標、産油国の生産計画、ロシアとウクライナにおける戦況や中東情勢などを織り込みながらの方向感に欠ける展開となりました。貴金属価格は、金利の低下やドル安などを受けて金が比較的堅調に推移しました。

為替市場では、7月末に日銀金融政策決定会合にて利上げが決定された一方で、米国において金融当局による利下げ期待が高まったことなどから、米ドルは月初に141円台まで円高ドル安が進みました。その後は、日銀副総裁によるハト派の発言などを受けて円安方向で推移しましたが、月後半はもみ合いの展開となりました。前月末対比では円高ドル安となりました。

この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにマイナス寄与となりました。

このような環境下で、ポートフォリオのパフォーマンスに対するETFの寄与度では、米国不動産関連株式、インフラ関連株式、金などがプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)

インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比-6.1%となっています。

9月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。

累積収益率

※ 上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンスおよび運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。

THEOの運用については、「THEOの仕組み」をご覧ください。
運用方針、運用モデルについて、詳しくは「THEOホワイトペーパー」をご参照ください。

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