【2023年8月】おまかせ資産運用THEO[テオ]マンスリーレポート
THEOは、定期的に機能ポートフォリオに組入れているETFやその配分を見直す「リアロケーション」を行います。また、お客さまのポートフォリオと目標値との乖離を修正する「リバランス」も行っています。これらはTHEOの自動運用の主な機能です。
毎月お届けする本レポートでは、その月の市況および運用状況、ならびに月初に行ったリアロケーションについてお届けします。
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各機能ポートフォリオの月間運用状況
1.グロース・ポートフォリオ
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで -3.17%、円ベースでは -0.95%となりました。
8月の世界株式市場は概ね下落しました。米国株式市場は、米長期金利の上昇を嫌気して下落しました。欧州の株式市場は、インフレの高止まりを受け、金融引き締め長期化への警戒感から下落しました。日本の株式市場は、中国の景気後退懸念や米国株安に伴って軟調な展開となりましたが、円安の影響から株価は下旬以降に反発しました。その結果、日経平均株価は若干のマイナスとなりましたが、TOPIXは月次で上昇しました。中国株式市場は、不動産市場の低迷や7月の景気指標の悪化を受けて下落しました。
米ドルは対円で上昇しました。米国債の発行規模拡大による需給悪化や堅調な経済指標などから米国の長期金利が上昇し、日米の金利差が拡大したことで円安となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
米ドルベースで見た地域別の寄与度では、米国株式が -1.50%、欧州株式が -0.45%、日本株式が -0.21%となりました。
米国株式の中では、成長株式に比べてバリュー株式のマイナス寄与が大きくなりました。新興国株式も全体的にマイナス寄与となっています。(寄与度は米ドルベース)
9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで -2.95%、円ベースでは -0.71%となりました。
8月の世界株式市場は、米国の金融引き締め長期化懸念、格付け機関による米国の外貨建て長期債務格付けの引き下げ、中国景気の先行き不透明感、欧州の景況感悪化などを受けて下落しました。
米ドルは対円で上昇しました。米国債の発行規模拡大による需給悪化や堅調な経済指標などから米国の長期金利が上昇し、日米の金利差が拡大したことで円安となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境の中、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも軟調に推移しました。パフォーマンスへの寄与度としては、新興国株式や北米を除く先進国の株式などが比較的大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
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2.インカム・ポートフォリオ
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで -0.10%、円ベースでは +2.19%となりました。
8月の米国債券市場では、月前半に米国国債の格下げや良好な景気指標を背景とした金融引き締め継続への懸念などにより金利が上昇(債券価格は下落)しました。月後半には、ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長による講演で、金融引き締め姿勢の維持が示されましたが、8月のPMI(購買担当者景気指数)が予想外に低水準であったことなどから金利は低下に転じました。欧州においては、米国での良好な景気指標や欧州域内での景況感の悪化、8月のインフレ率の鈍化などを受けて金利は方向感なく変動しました。
米ドルは対円で上昇しました。米国の長期金利上昇に伴って日米の金利差が拡大したことで円安となりました。この為替の効果が、ポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与となりました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度はまちまちな結果となり、米国短期国債などがプラスとなる一方で米ドル建て社債などがマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
3.インフレヘッジ・ポートフォリオ
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで -2.30%、円ベースでは -0.05%となりました。
8月のエネルギー関連株式は、月の半ばに軟調に推移する場面もありましたが、サウジアラビアなど主要産油国の減産継続などを受けて原油価格が上昇したことなどから月次では上昇しました。不動産関連株式や金・銀などの貴金属価格は、中旬までは米国の長期金利が上昇したことなどから下落し、月末にかけて金利が低下すると上昇に転じましたが、月次ではマイナスとなりました。
米ドルは対円で上昇しました。米国債の発行規模拡大による需給悪化や堅調な経済指標などから米国の長期金利が上昇し、日米の金利差が拡大したことで円安となりました。この為替の効果がポートフォリオの円ベースパフォーマンスにプラス寄与しました。
このような環境下で、ポートフォリオが保有するETFのパフォーマンスへの寄与度では、エネルギー関連株式が若干のプラスとなりましたが、米国不動産関連株式、インフラ関連株式などが比較的大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+0.9%となっています。
9月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
累積収益率
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